スティックの感度を変えたい。ボタンの反応点を調整したい。マクロを1つ登録したい。そのたびにPCやスマホの専用アプリを開いて、Bluetoothの接続を待って、設定画面を探して……という一連の作業が地味に面倒だった。ゲームを中断してまで設定をいじる気になれず、結局デフォルトのまま使い続けている人も多いはずだ。ハンドヘルドPCでゲームを起動した瞬間にWindowsのダイアログが裏に隠れて出てきて、マウスを探し回った経験がある人も、この面倒さには覚えがあるだろう。

GENKI MANTA(ゲンキ・マンタ)は、その設定作業のほぼすべてを、コントローラー本体の画面だけで完結させてしまう、突き詰められたプロコントローラーだ。

設定は、本体の画面の中で完結する

MANTAの中核は「MantaOS」。本体に内蔵された2.79インチのカラー画面の上で直接動く、コントローラー専用のOSだ。プロファイルの切り替え、ボタン割り当ての確認、マクロの登録、接続状態の確認まで、他の機器を一切介さずに本体だけで完結する。画面はグリップの間の低い位置にあえて置かれていて、プレイ中にコントローラーが自然に傾く角度でも見やすいよう計算されている。

Photo: Kickstarterより引用(製品提供元)

画面はメニューを閉じても働き続ける

この画面、メニューを閉じた瞬間にただの黒い四角に戻るわけではない。接続状態やポーリングレート、バッテリー残量を表示したままにしたり、キーマップを表示したり、マクロの進行状況を追ったり、プロファイルごとに違う情報を表示させておける。設定を確認するためだけにコントローラーを置いてスマホに持ち替える、あの一往復が要らなくなる。

MantaOSのダッシュボード表示イメージ
Photo: Kickstarterより引用(製品提供元)

ボタンを押す前の「まだ動いている途中」を読み取る

一般的なABXYボタンは、内部の電気接点に到達した瞬間だけ入力が発生する。MANTAの「Pulse Buttons」は、ボタンが底まで沈み切る前、指がまだ動いている途中の段階で入力を発生させる仕組みを採用している。反応点(アクチュエーションポイント)と再入力までの深さは、ボタンごとに個別に調整できる。電気接点がないぶん摩耗もしにくいという副産物もある。

Photo: Kickstarterより引用(製品提供元)

ハンドヘルドPCの「あの1回」を解決する

ハンドヘルドPCやリビングのPCでゲームを起動した瞬間、Windowsの確認ダイアログが裏に隠れて操作できなくなる。あの1回のためだけにマウスを探し回った経験がある人には、「On-the-Fly KBM」が刺さるはずだ。ボタンを1つ押すだけで、MANTAはその場でキーボードとマウスに変身する。専用アプリを起動する必要もない。ダイアログを閉じたら、もう一度押せばゲームパッドに戻る。

マクロも本体だけで作れる。赤い録音ボタンを押して操作を記録し、もう一度押せば、ボタン・スティックの軌跡・トリガーの圧力までを別トラックで記録した「タイムライン」として本体に保存される。同じ場面で何度もやり直しているアクションがあるなら、その繰り返し自体を1ボタンに閉じ込められる。

MANTAを両手で構えて操作している様子
Photo: Kickstarterより引用(製品提供元)

専用アプリで設定するプロコントローラーと、何が違うのか

「結局、他のプロコントローラーも専用アプリで細かく設定できるのでは」という声も聞こえてきそうなので、正直に比較しておく。

一般的なプロコントローラー GENKI MANTA
設定変更 PC・スマホの専用アプリが必要 本体の画面だけで完結
接続確認 アプリを開いて確認 本体画面に常時表示可能
マクロ作成 ボタンと待ち時間の単純な組み合わせが中心 スティックの軌跡やトリガー圧力まで記録

価格・配送・注意点

Kickstarterでの支援価格は、早割199ドル(通常278ドルから29%オフ)、2台セットの超早割369ドル(通常558ドルから34%オフ)、数量限定のFounder’s Edition(シリアルナンバー入り・専用カラー)349ドルの3種類(いずれも約31,840円〜が目安)。より安い先着枠(189ドル)はすでに終了している。配送先は世界各国に対応しているが、送料は関税や国際情勢の変動が大きいため、キャンペーン終了後のアンケートで確定する方式になっている。配達予定は2027年2月。

目標額は10万ドルで、すでに80万ドル以上を調達済み(達成率は800%超)。All or Nothing方式のため、締切(2026年10月2日)までにこの状態が続けば支援は確定する見込みだが、最終的な確定は締切時点での結果による。

情報源: Kickstarterページ(2026年9月3日時点)。円換算は参考レート(1ドル=160円)による目安。実際の支援価格・送料・発送時期は変動する可能性があるため、支援前に必ず公式ページで確認を。