大事な話ほど、スマホを取り出す一瞬に消えていく。

会議中に出た数字、雑談で聞いた店の名前、思いついたアイデア。あとで「そういえば」と探しても、もう戻ってこない。

その一瞬をポケットの中のスマホではなく、指の上で捉えるのがRingCordだ。

会議中にRingCordを着けた手でジェスチャーしながら話す男性と、それを聞くメンバーたち

指を押すだけで、その後の面倒がまとめて消える

会議中に「あ、それ大事」と思っても、スマホを開いてアプリを探すうちに話は次に進んでしまう。RingCordは指を軽く押すだけで録音が始まるので、その数秒のロスがなくなる。

60分の会議を録音しても、60分かけて聞き直す時間は取れない。RingCordは音声を自動で文字に起こし、AIが要点をまとめてくれる。誰がいつ何を話したかも自動で区別されるので、あとから聞き直して探す必要もない。

スマートフォンで録音中の画面と、RingCordを着けた手。周囲の会話を離れた場所からも拾う様子

心拍や睡眠を記録したいけれど、スマートウォッチを毎晩充電するのが地味に面倒――そう感じている人は多いはずだ。RingCordは指輪ひとつで心拍・血中酸素・睡眠・活動量を24時間計測するので、手首にもう1台増やす必要がない。

今使っているものと、何が変わるか

ICレコーダーを鞄から出す。スマートウォッチの充電を切らさないようにする。海外の取引先とのやり取りでは、さらに翻訳アプリを立ち上げる。ひとつひとつは大した手間ではない。だが、それが毎日重なると、地味にうんざりしてくる。

身に覚えのある人もいるはずだ。

指輪ひとつなら、話は早い。

項目今までの組み合わせ(ICレコーダー+スマートウォッチ+翻訳アプリ)RingCord
持ち歩く数3つ指輪1つ
録音の手間スマホを出す→アプリを探す→録音開始指を軽く押すだけ
文字起こし・要約手作業、または別アプリAIが自動で作成
翻訳別アプリを起動作業を止めずにその場で翻訳
健康管理別途スマートウォッチが必要指輪ひとつで完結
月額料金サービスによっては発生記載機能はサブスクなし

モノ好きならではの視点

なぜ指輪なのか。スマートウォッチは寝る前に外して充電することが多いが、RingCordはそのまま眠りに入っても支障がない設計になっている。会議、運動、就寝――1日の切れ目なく身につけていられることが、指輪という形の一番の意味だ。

「5m離れた声まで拾う」という説明は、複数のマイクで音を捉える仕組みによるものとされている。さらに、誰が話しているかを声の特徴から自動で見分ける機能により、書き起こした文章を読むだけで「誰が何を言ったか」が分かるようになっている。

今回のRingCordは第4世代にあたる。録音・文字起こし・健康トラッキングという要素を、プロトタイプを重ねながら1つの指輪にまとめてきた結果が今の形、とクリエイターは説明している。

開発状況と支援の実績(正直に)

執筆時点でRingCordはUS$29,219の支援を集めており、目標額(US$3,000)の973%に達している。バッカー数は243人。ただし、RingCordにとってこれが初めてのクラウドファンディングプロジェクトであり、量産・配送の実績はまだない。

クリエイター側は複数のプロトタイプを重ねてきたこと、量産前に品質テストを行う予定であることを説明しているが、クラウドファンディングである以上、リワードが保証されているわけではない。支援する場合は、アップデート欄で進捗を確認しながら判断することをおすすめする。

価格・配送・注意点

執筆時点の価格はSuper Early Bird価格でRingCord1個がUS$99(MSRP US$199)、2個セットがUS$169、4個セットがUS$299。1個プランは200個限定で、執筆時点の残数はわずかとなっている。関心がある場合は早めに公式ページで最新の残数を確認したい。

配送先は世界各国(日本を含む)に対応しており、お届け予定は2026年11月。リングサイズはキャンペーン終了後に届くアンケートで選択する仕組みになっている。

RingCordは医療機器ではなく、心拍・血中酸素などの計測値はあくまで参考値として扱われている。また常時録音できる機器という特性上、会議や打ち合わせの相手を録音する際は、一言断るなど周囲への配慮も忘れずにいたい。価格・配送条件を含め、支援前には必ず公式ページで最新情報を確認してほしい。