ClariWatt Duoを使ったノートPC+スマホ、スマホ2台、携帯ゲーム機+スマホなど日常の2台同時充電シーン

ノートパソコンとスマホ、出先の限られたコンセントで同時に充電しようとして、コンセントの取り合いになったことはないだろうか。

分岐ケーブルを買えば、たしかに両方には挿さる。けれど今どちらに何ワット配分されているのかは分からないし、充電が遅い気がしても、原因がケーブルなのか、電源なのか、それとも優先順位のせいなのか、外から見ても判断できない。

ClariWatt Duoは、そのブラックボックスをケーブル1本の画面で開けてしまう、USB-C分岐充電ケーブルだ。

対応するUSB-C PD電源につなぎ、USB-Cデバイスを2台つなぎ、合計とC1/C2の電力を画面で確認する3ステップ

合計のワット数だけじゃ、何もわからない

多くの分岐ケーブルは、せいぜい「合計140W」のような一つの数字を教えてくれるだけだ。今どちらのデバイスにどれだけ配分されているのか、充電が速いのか遅いのか、そもそも今きちんと充電されているのかどうかさえ、画面を見ても分からないことが多い。

ClariWatt Duoは、ケーブル途中のディスプレイに合計の電力に加えて、C1・C2それぞれの電圧・電流・ワット数、さらに急速充電・標準充電・トリクル充電・待機といった状態まで表示する。2台目を挿した瞬間に電力が自動で再配分される様子も、画面の数字が切り替わることで確認できる。

何が便利になる?

「今どっちが優先されているか」を毎回確認しなくていい。ノートPCとスマホを同時に挿しても、画面にC1・C2それぞれのワット数が表示されるので、どちらが速く充電されているか一目で分かる。充電が遅いと感じてケーブルを抜き差ししたり、電源タップを疑ったりする手間がなくなる。

2台目を足しても「なぜ遅くなったか」が画面で分かる。出先でイヤホンやゲーム機を追加で挿すと、電力配分が自動で切り替わる。その変化が数字として表示されるので、「さっきより遅い気がする」を体感ではなく画面の数字で確認できる。

USBホストに挿せば、片方をデータ用にも使える。パソコンなどのUSBホストに接続すれば、片方のブランチをUSB2.0データ用、もう片方を充電専用として使える。有線キーボードをつなぎながらスマホを充電する、といった簡単なデスク配線がケーブル1本で完結する(ハブ機能はなく、2台同時のデータ転送はできない点は覚えておきたい)。

今使っているものと、何が変わるか

項目一般的な分岐ケーブル数値表示付きケーブルClariWatt Duo
2台同時充電製品による製品による○
分配電力の表示なし数値1つだけの場合が多い合計+C1/C2を個別表示
C1/C2の電圧・電流・電力なし限定的/製品による各ブランチを個別表示
充電状態の表示なし限定的/製品による急速/標準/トリクル/待機
USBデータの扱い曖昧な製品が多い製品による片方データ+片方充電専用
実機での動作実績製品による製品による実機テストを順次公開予定

モノ好きならではの視点

開発元のMOVESPEEDは、タッチスクリーン付きSSDケース「AC10」など、スマート表示を軸にした製品を手がけてきたメーカーだ。今回のClariWatt Duoは、そのノウハウを、地味になりがちな充電ケーブルという形に落とし込んだ製品だと言える。「見えないものを見える化する」という発想を一貫して製品化してきた延長線上の一本、と捉えると納得感がある。

本体のコントロールハウジング内にはディスプレイと双方向の電力モニタリング回路を内蔵し、外装には亜鉛合金を採用。ケーブル部分は48本組みのナイロン編み込みで、机の上で毎日抜き差しする用途を想定した作りになっている。付属の金属製ケーブルオーガナイザーで、使わないときはコードをまとめておけるのも地味にありがたいポイントだ。

開発状況と支援の実績

今回のキャンペーンはAll or Nothing方式で、目標額4,997ドルに対し、現時点で18,155ドル・253人からの支援を集めている(達成率はおよそ360%)。開発段階は量産一歩手前のエンジニアリングプロトタイプで、単体充電・2台同時の電力配分・C1/C2表示の挙動・USB2.0データと充電の同時利用などを実機で検証している段階だと公式ページに明記されている。

開発元のMOVESPEEDは、GD10やSee U、AC10タッチスクリーン付きSSDケースなど、過去にもKickstarterでの実績があるメーカーだ。今回が初めての挑戦ではない点は支援を検討するうえで一つの安心材料になる。ただし量産・配送はこれからのプロセスであり、認証や品質検証などクラウドファンディング特有のリスクがある点も公式ページ上で明言されている。

価格・配送・注意点

価格はアーリーバード価格が39.99ドル(想定価格59.99ドルから33%オフ)、Kickstarter限定価格が49.99ドルで、2本セット・3本セットのリワードも用意されている。配送は全世界対応で、内蔵バッテリーを持たない製品のため通関面のハードルが比較的低いとされている。配送予定は2026年10月。

最大140W出力は、対応するUSB-C PD電源と対応デバイスの組み合わせが前提で、実際の出力は電源や接続機器、充電状態によって変動する。関税はMOVESPEED側が負担するが、VAT(付加価値税)は支援者負担となっており、送料はキャンペーン終了後に別途請求される。価格・配送地域とも、支援前に必ず公式ページで最新情報を確認してほしい。