夜のキャンプ、手元のライトが暗くてまな板の上がよく見えない。フックにかけたつもりが、調理中に何度も揺れて落ちそうになる。片付けの途中でうっかり地面に置いてしまい、暗闇の中でどこに置いたか分からなくなる——。思い当たる人もいるはずだ。

「XEENZO MINI UFO」は、この3つの不満(暗い・置けない・失くす)を1台で解決するために作られた、UFO型の小さなキャンプライトだ。

消灯しても、暗闇の中で光り続ける

本体を暗いところに置いて、いざ使おうと思ったら見つからない。キャンプでライトを使う人なら一度は経験する「あるある」だろう。MINI UFOの筐体には蓄光素材が使われていて、点灯中に吸収した光を、消灯後もしばらくの間ぼんやりと放ち続ける。夜光時計の文字盤と同じ仕組みだと考えるとイメージしやすい。電池が切れていても、テントの中や地面に置いた場所がひと目でわかる。

何が便利になる?

①最大2600ルーメンで、共同作業のスペースごと照らせる。コンパクトな見た目に反して、出力は最大2600ルーメン。手元だけでなく、調理台やテーブル全体、車の脇での作業まで、複数人が同時に使う空間ごと明るくできる。焚き火の明かりだけでは足りない「もう一段階の明るさ」を、この1台でまかなえる。

②磁石・フック・三脚の3WAYで、置き場所に悩まなくなる。車のボンネットのような金属面には磁石で直接くっつき、テントの天井やタープからはフックで吊るせ、広い範囲を照らしたいときは三脚に立てられる。地面に直置きするしかなかった従来のランタンと違い、状況に合わせて高さと角度を選べる。

③スマホから明るさとモードを操作できる。タープの高い位置に固定したり、三脚で少し離れた場所に立てたりすると、本体のボタンにいちいち手が届かないことがある。MINI UFOはアプリからBluetoothで明るさと6つの点灯モードを切り替えられるので、椅子に座ったまま、雰囲気だけをさっと変えられる。

スマホでMINI UFOの明るさや点灯モードを操作できる(日本語化した画像)

今使っているランタンと何が変わるか

スペックの羅列だけでは伝わりにくいので、よくある小型LEDランタンと並べてみる。

項目よくある小型LEDランタンXEENZO MINI UFO
明るさ300〜800ルーメン程度が中心最大2600ルーメン
設置方法フックのみが多い磁石・フック・三脚の3WAY
操作方法本体のボタンのみ本体ボタン+アプリ(Bluetooth)
消灯後の視認性暗闇に溶けて見えなくなる筐体が蓄光し、ぼんやり光り続ける
防水性能記載なし、または簡易防滴のみが多いIPX5相当

ちなみに「IPX5」は、あらゆる方向からの水の噴流に耐えられるという防水等級で、水没させても大丈夫という意味ではない。小雨や水しぶきがかかる程度のキャンプ・車中泊シーンなら安心して使える、という目安として捉えておくとよい。

開発状況と支援状況

XEENZOはアウトドア用品を手がける製品デザインチームで、今回が初めてのクラウドファンディングプロジェクトだ。この記事の執筆時点で、2,000ドルという目標金額に対して支援総額は4,702ドルに達し、達成率は235%、バッカー数は75人。開発チームによれば、デザイン開発・エンジニアリング・実機での試作テストまではすでに完了しているという。

とはいえ、初めてのクラウドファンディングであることに変わりはない。部材の調達や量産スケジュール、品質管理、アプリの最適化、国際配送といった不確定要素は、キャンペーン側も課題として挙げている。支援を検討する場合は、購入前に必ずKickstarterの公式ページで最新の進捗を確認してほしい。

価格・配送・支援にあたっての注意点

早期割引のリワードには以下のようなプランが用意されている(価格は本記事執筆時点、為替レート1ドル=155円換算の目安)。

プラン価格内容
Super Early Bird$45(約6,975円)/定価$65の31%OFF・先着100個本体1個・キャリングケース
Early Bird$55(約8,525円)本体1個・キャリングケース
Duo Pack$90(約1万3,950円)本体2個・キャリングケース2個
Camp Set$129(約2万円)本体3個・キャリングケース3個

配送先は世界各国で日本も対象、配達予定は2026年11月。キャンペーンの締切は2026年10月3日で、目標金額に達した場合のみ課金されるAll-or-Nothing方式となっている。

クラウドファンディングという性質上、実際の仕様や配送時期は変更される可能性がある。支援を検討する場合は、購入前に必ずKickstarterの公式ページで最新の情報を確認してほしい。

暗い、置けない、失くす。キャンプのライト選びでよくある3つの不満に、一つずつ祈るように我慢するか、それとも1台で片付けてしまうか。MINI UFOは後者を選びたい人のための道具だ。